初代モデルから最新モデルまで、メモリー・HDDタイプのウォークマンについていろいろな方面から見ていきます。

ウォークマンがiPodに後れを取っていた理由は大きく分けて3つ

ウォークマンは長年にわたってiPodに大きく後れを取っていました。その理由はいろいろあるかと思いますが、当方はその理由は大きく分けて3つあると考えています。

理由その1:過剰な著作権保護

SonicStage3.1までは、どんな場合でも取り込んだ音楽ファイルに著作権保護がかけられ、ファイルのバックアップや復元が専用の手順を踏まないとできないというわずらわしさがありました。加えて、2.2までは同時転送は最大3デバイスまでという制限もありました。当然ウォークマンの中に入っている音楽を他のPCにコピーすることもできませんでした(転送元のPCに戻してライセンスを回復させることだけはできましたが)。

2001年頃から音楽ファイルがインターネットでばらまかれるケースが目立ち、それがCD売り上げ低下のやり玉に挙げられていたこともあり、やむを得ない措置だったのかもしれません。とはいえ、これは利便性を大きく損ねていたのは事実であり、現在は音楽配信もDRMフリーにシフトしています。

理由その2:独自フォーマットの押し付け

ウォークマンは、ATRACという日本国外ではほとんど普及しなかったフォーマットに固執して、汎用性の高いMP3はATRACへの強制変換という状態でした。これでは音質劣化や転送時間増大が避けられないとして、ユーザーからは不評でした。これはSONYが起死回生を狙って投入した「NW-HD1」に至っても同じ状態だったことが更なる批判を招いたことをきっかけに改善されましたが、その後もmoraなどでは2012年9月までATRACでの配信が続きました。

理由その3:転送ソフトの問題

SonicStageは、当初から「扱いにくい」・「インストールできない」・「動作が不安定になるときがある」などの問題を抱えていました。特に2005年秋にリリースした「CONNECT Player」は動作が著しく不安定になることがしばしばで、苦情も多数出ていました。2009年以降ウォークマンがSonicStageやx-アプリを介さずドラッグ&ドロップ転送できるようになり改善しましたが、それでもiTunesと比べると完成度は低いものに見えました。

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