初代モデルから最新モデルまで、メモリー・HDDタイプのウォークマンについていろいろな方面から見ていきます。

ウォークマンは、今までに容量拡大を繰り返しながら、今日のスタイルになりました。それでは、今までの容量拡大を振り返ってみたいと思います。

最初は64MBから始まった

1999年12月に発売された「NW-MS7」は、メモリー内蔵ではなくメモリースティックというメモリーカードをCDやMDのように入れ替える方式でした。この機種についていたメモリースティックは64MBと、今から考えればとても少ない容量でした。64MBといえばMDのLP2モードで約60分しか録音できず、そのうえ使用可能なメモリースティックも割高なマジックゲート対応の製品に限られたため発売当初は64MBで2万円以上と、とてもMDの代わりに使うには容量が少ない且つ高額でした。メモリースティック自体の大容量化も128MBにとどまり、256MB以上は新しい規格で出たため、製品やソフトの対応も進まず、2002年に新製品発売は終了しました(後述の内蔵メモリ+メモリースティックDuoタイプを除く)。

翌年にはフラッシュメモリタイプ1号機のNW-E3が出ましたが、これも容量は64MBでした(のちに96MBタイプのNW-E5も限定販売されました)。2001年には128MBタイプのNW-E10が発売されましたが、2002年はメモリー内蔵タイプは1機種も発売されませんでした。2003年には内蔵メモリとメモリースティックDuoを組み合わせたモデルが発売され、256MBのNW-MS70D(最大384MB)と512MB(最大640MB)のNW-MS90Dが発売されました。翌2004年にはNW-MS70Dをダイレクト録音に対応させたNW-MS77DRも出ました。

HDDタイプ登場〜フラッシュメモリも容量拡大

Appleをはじめ各社からHDDタイプが登場したことを受け、ウォークマン25周年を迎えた2004年7月にSONYからもNW-HD1が発売されました。HDD容量は20GBと現在の感覚からすれば少ないものの、当時のウォークマンとしては大容量でした。同じころからフラッシュメモリの容量拡大が始まり、秋には1GBタイプのNW-E99が登場しました。2005年になると1GBモデルが増え始め、秋には2GBタイプの「NW-A608」が発売されました。一方HDDタイプはネット直販限定ながら30GBの「NW-HD5H」も登場しましたが、HDDの容量増加はここで打ち止めとなりました。

そして2006年秋に4GB、2007年春に8GB、同年秋に16GBとフラッシュメモリタイプの最大容量は増え続け、HDDタイプの販売は2007年までに完全終了となりました。

HDDタイプ終息後

2009年春の「NW-X1060」で32GBが、同年秋には「NW-A847」で64GBモデルが登場しました。その後は長く64GBが上限でしたが、これでも初代モデルと比べれば約1,000倍にまで容量が拡大したことになります。
その後、上級モデル限定ながら2013年には128GBモデルが発売され、そして2016年には256GBモデルも発表されました。

一方、microSDカードによる容量拡大も行われ、200GBのmicroSDカードなら216GB〜456GB(製品によって異なる)という大容量も実現可能となりました。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu

ウォークマンのちょっとした歴史

モデルの比較

管理人/副管理人のみ編集できます